2011年5月発刊の雑誌「Veja Sao Paulo」に掲載されていたサンパウロの〝Domesticas"(ドメスティカス)、いわゆる「お手伝いさん」事情。(☆写真と記事は一切関係ありませんご了承ください)
日本語で一口に「お手伝いさん」と言ってもその仕事内容によっていろいろな種類があって主に赤ちゃんや子供のお世話をしてくれる〝Baba″(ババ)さんや掃除、洗濯、アイロンがけ等が主な仕事の〝faxineira"(ファシネイラ)さんファシネイラさんの仕事に加えて料理や買い物なども行う〝empregada"(エンプレガーダ)さん(住み込みとそうでない場合)そしてお年寄りや体の不自由な人の介助や身の周りのお世話を専門に行う仕事などがあるのだけれど
記事の中でとても興味深かったのがその1:サンパウロでの労働人口の割合が2006年から2010年にかけて約11%増加しているにもかかわらず(2010年現在約925万人、特に女性の割合の増加が著しいらしい)この4年間でお手伝いさん全体の人口は4%減少したために(2010年現在約63万2千人)結果、お手伝いさんを見つけるのがより困難になっているということその2:2006年からの4年間で労働者全体の所得は約8%の増加だったのだけれどお手伝いさん全体の所得の増加率は約21%でどの職種よりも著しく高かったこと
その3:そしてサンパウロのお手伝いさんは…95%が女性で19%しか義務教育を終了しておらず49%が肌が黒く64%が正式な契約をしている訳ではなく23%が1家族以上の仕事を受け持ち45%しか社会保障制度に加盟していないというのが現状のようです。(「あなたのファシネイラさんは字が読めるの?」とポルトガル語の先生に真顔で聞かれて若干カルチャーショックでした…)
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